さて、一行で形勢逆転と言ってもピンと来ないかもしれません。

ここでいくつか実例をお話ししましょう。

あなたもご存知の事例があると思いますし、「そうか、そうだったのか」と言う驚きもあると思います。

 

 

一行劇場、開幕です。

 

 

 

 会社名を変えただけで、売り上げが3倍に

 

 

 

あなたは健康コーポレーションと言う会社をご存知ですか?何だか似たような社名っていっぱいあるよね?と言うのが最初の印象ではないでしょうか?健康ってついた社名って限りなく沢山あります。

健康コーポレーションじゃ、似たような社名に埋もれてしまって、気づきもされないし、印象にも残らないよ、とそれが普通の反応でしょうね。

 

では、ライザップならどうでしょうか?「そんなの知ってるに決まってるよ!」と思いました?そうですよね?今でこそ多少の陰りを見せてはいるようですが、まさに一世を風靡した会社。フィットネスの世界を変えた会社と言って差し支えないと思います。で、このライザップと健康コーポレーション。実は同じ会社です。

 

健康コーポレーションが名前を変えた姿がライザップです。RIZE(上る・登る)+UP(上昇する、向上する)と言う、とにかく上に行く、上るイメージ。勢いを感じますよね?

 

そしてそのライザップが使ったスローガンが「結果にコミット」と言うフレーズ。これ、歴史に名を残すぐらいのバズフレーズになりました。

 

健康や美容の業界だけでなく、他の世界でも真似され、同じような切り口を持ち出してくる企業も増えました。「結果にコミットする」、つまり、成果を約束する!と言う表現は、決してライザップに特有のモノではありません。同じような意味のことを言っている企業、沢山ありますよね。例えば代表的な言い方として「〇〇でなければ料金はすべてお返しします」と言う返金を保証するフレーズ。

 

これも言っていることは「結果にコミット」と何ら変わりません。ですが、返金保証はどことなく、どことなくですよ・・・日陰の言葉。お金に細かい、リスクを怖がる人が飛びつく言葉。そんな後ろ向きの印象です。

 

結果にコミット!は後ろ向きでなく、明るく勇気をもって前に進む人の言葉。そんなイメージがありませんか?そう、そこが大事なんです。形勢を大逆転する一行に必要なのは明るさ。あっけらかんと前に進む、パワーを内包した言葉です。ライザップはこれをやってのけた。だから世の中を動かした。

 

ダイエットに悩み苦しむ人にとって、救いの神になった。そこが勝因です。私はそう思います。「結果にコミットする!」。まさに形勢を大逆転する一行だったし、事実、それをやってのけました。

 

 

 

 

 

 キャッチフレーズひとつでライバルを無力化

 

 

 

「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」。このフレーズを聞いたことが無い人はいないくらいのフレーズです。

 

このダイソン初期のキャッチフレーズから、今は「他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります」と言うコピーに変わっていますが、とにかく「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」と言うフレーズは実に衝撃でした。

 

何が違うって、どこが凄いって、たったの一行で、「ライバルを無力化」しちゃったわけです。ダイソンの広告を見ていると、サイクロンモーターと言う言葉を筆頭に、沢山のダイソン用語が登場します。要は、ダイソンの持つ技術的側面、他社との差別化ポイントを示す言葉です。が、そのひとつひとつの言葉の意味をキチンと理解している人なんてそうそういませんよね?

 

かく言う私も、サイクロンモーターの技術的優位性を語れるか?と言えば、それは無理です。が、とにかくダイソンはそれを言い切ったわけです。「細かい部分までは分からなくても良いのです。とにかくダイソンはすごいんだから。他の商品よりは明らかに違う吸引力を持ってるんです!」と言い切った。

 

もう一度言いますが、ライバルを無力化しちゃったんです、たった一行で。

 

他社が細かな機能とか価格と言うスペックを伝え、細部の違いで勝負しようとしている時に、最も重要な能力=吸引力一本で勝負した。お相撲で言えば、関脇以下が、「得意な技」で勝負するのに、大関・横綱は「強い」としか言わない。そんな違いです。細かな技の話は要らなくなります。

これが他社を無力化するという事の意味です。

 

但しこの「吸引力の変わらないただひとつの掃除機」と言うフレーズは誰でも使えるか?と言うと決してそうではありません。サイクロンモーターと言う、理屈は良く分からないまでも、どうもこれまでの商品とは明らかに次元の違う凄味を持った機能、明らかに違うと言い切れる能力を持っているからこそ宣言できる言葉です。言ったは良いが中身は違う・・となればそれは詐欺ですからね。

 

つまり、本当に圧倒的な能力を持っていれば、ここまで言い切って大丈夫。逆に言いきらなければ強みは発揮できないと言う事です。

 

ですが、仮に日本のメーカーを見ていると、総合力があるにも関わらず、チマチマと機能の事ばかりを伝えていたり、価格の事や、割引の事ばかりを使えている印象があります。それでは戦えないのです。

 

ダイソン以降、国内のメーカーも色々と特色を打ち出してはきていますが、私の眼にはどうにも生ぬるく見えます。ダイソンが形勢を大逆転する一行を使ったことで、他社は逆転出来なくなってしまった。この、他社を無力化すると言うのも、強烈なチカラです。

 

 

 

 

 

 コクがあるのにキレがある

 

 

 

今から数十年前!瀕死の状態のアサヒビールを救ったのは、この一行でした。まさに、形勢を大逆転する一行です。一夜にしてビール業界を席巻しましたね。

 

かつてビールはコクがあればキレがない。キレを求めればコクが消える。そんな状態だったと言います。つまり、そのキレとコクのどちらを求めるか?どこを工夫するか?と言う、いわゆる二律背反の「スペック合戦」に陥っていたんです。

 

ですから商品力も微差の争い。お客さんから見たらどこがどう違うのか?もよく分からない。技術者はもちろん自社の技術を讃えて、ここがすごい、これが最高と叫ぶのですが、お客さんから見るとそれにさほどの意味はない。「おいしいのはどれなんだよ!」と言う閉塞状況でした。

 

そこに、瀕死のアサヒは命がけで戦いを挑みます。スペック競争を挑んだのでは、当時、原資も人財も無い会社ですから勝てません。そこで戦っても勝てる道理がありません。ですから新社長の樋口さん以下、必死で考え、行動しました。この辺りの壮絶な戦いの物語は多くの書籍で語られているので、ぜひ読んでみて下さい。

 

ともあれ、アサヒビールは業界自体がずっと抱えていた悩みと言うかジレンマに挑戦します。そしてスーパードライと言うかつてなかった商品を生み出します。「コクがあるのにキレがある。だからドライなんだよ!」と高らかに宣言したんです。

 

それはまさに「かつて無かったビール」でした。業界が横並びで、頭一つ抜け出そうともがいている時に、群れの中から抜け出そうとはせず、別の土俵に上がってしまったんです。だからこそ、他社はスーパードライを真似るしかなかった。各社ドライを銘打って戦うしかなかった。その後のドライと言う言葉を巡る「真似た真似ない」と言ういささかレベルの低い争いを生んだのも、この「コクがあるのにキレがある」と言う、それまでの業界の二律背反に答えを出す、まさに発明だったんです。

 

だからこそスーパードライは以降、他社の追随を許さず、世界のビール、スーパードライになった。そういう事です。

 

形勢を大逆転する一行は戦いを拒否します。戦わなくてよくします。ライバルの群れで戦うのではなく、群れから出てしまうのです。言ってみれば、戦いの血の海(レッドオーシャン)から軽やかに抜け出し、戦いのない、ライバルのいないブルーオーシャンにワープするチカラをくれるんです。

 

形勢を大逆転するという事は戦いを無くすこと。憶えておいてくださいね。

 

 

 

 

 

  「払い過ぎた過払い金は取り戻せます」

 

 

 

ある日、たまたま見ていたテレビCMで私は腰を抜かしました。それは消費者金融からお金を借りたことのある人への、まさに福音でした。

 

「払い過ぎた過払い金は取り戻せます」

 

しかもこのCM、実に懇切丁寧に作られています。お金の事や借金のことに対して、知識もない人にでもちゃんと分かるように、しかも具体的な回収金額の事例までを伝えています。加えて、相談料も無料。

そのCMを見て、「あ、これは波が来るだろうな~。」と思いました。そして・・・・その通りになりました。それまでは消費者金融が一方的に流す「借りろ!借りろ!」と言うCMばかりでした。金利がどう、キャンペーンがどうと、貸す側の立場に立った広告だらけだったんです。

 

が、このCMはまさにその立場を逆転させ、借りた側に視点を向けました。私は良く、観点移動と言う言葉を使います。通常、何かを伝えたい時は、自分からターゲットに向けて矢を放ちます。つまりベクトルが自分→相手、なわけです。が、観点移動とは、相手→自分です。

 

相手の方から強烈に興味を持つ、強力な磁力を持った言葉。これが観点移動をした上での言葉です。自分が言いたいことを一方的に言うのではなく、相手が知りたいことを、相手の立場に立って、相手の気持ちに成り代わって、相手がちゃんと理解できる表現とか言葉遣いで語る。これが観点移動です。

 

これが出来ればお客さんは集めなくても寄ってくるのです。この過払い金のCMはまさにその意味で画期的でした。この言葉こそ、司法書士の会社、税理士事務所にとってのまさに「形勢を大逆転する一行」だったんです。

 

もちろんこの広告には他にもいくつもの工夫がなされています。見事な出来栄えです。ですが何と言ってもこの凄味は観点移動の凄味です。私もコピーを書く仕事をしていて、教え子たちにも観点移動を心掛けろ!と口を酸っぱくして言いますが、なかなかこれが出来ない。ですがこのCMは見事にそれをやってのけた。正直、脱帽です。

 

形勢を大逆転する一行には、他では見られない視点が組み込まれています。意図したかしなかったか?はともかく、他とは異なる視点が盛り込まれています。そこが違うのです。

 

消費者金融でお金を借りなければいけなかった人=弱者が、「あれ?自分にも味方がいたんだ!世の中捨てたもんじゃないかも?」と気づいた瞬間でした。一挙に共感を集める、まさに形勢を大逆転する一行でしたね。

 

 

 

 

 

 曲名を変えただけで曲がバカ売れし、ベストセラーに

 

 

 

古い話ですがちょっとだけお付き合いください。はるか以前、グループサウンズブームと言うのがありました。歴史的名バンド、ビートルズの来日と並行して、日本にもバンドブームがやって来ました。長髪を振り乱しながら歌う、(今なら当たり前すぎる様子ですが・・・)アイドルまがいの若者に女性たちは狂喜乱舞し、ライブでは失神者も出るほど。ひとつの社会問題化しました。

 

そんな中、見た目は普通、地味で真面目だけど音楽性にはすぐれたバンドと言うのもまたひとつの隆盛を誇っていました。いわゆる、当時で言う実力派のバンドたちです。その中にビレッジシンガースと言うバンドがありました。

 

このビレッジシンガース、「亜麻色の髪の乙女♪」と言う曲を大ヒットさせました。が、実はヴィレッジ・シンガーズ以前にこの曲をレコーディングしたアーティストがいたのです。60年代に活躍した女性シンガー、青山ミチさんです。

 

パンチの利いたパワフルな歌いっぷりとグラマーな肢体で脚光を浴びた彼女は「ミッチー」の愛称で親しまれ、後に遠藤賢司もカヴァーした「ミッチー音頭」(63年)、エミー・ジャクソン盤と競作となった「涙の太陽」(65年)などのヒットでスターダムにのし上がっていったのです。

 

1966年夏、彼女の通算25枚目のシングルとなる新曲の制作が開始されます。フジテレビのディレクター時代から作曲活動を始め「涙のギター」(スプートニクス)のヒットを放っていたすぎやまこういちさんと、「青い瞳」「青い渚」など一連のブルー・コメッツ楽曲に歌詞を提供していた橋本淳のコンビによる書き下ろし作品で、タイトルは「風吹く丘で」。

 

後年の橋本淳さんの証言によると、青山ミチの新曲という依頼を受けた時点で、少しブロンドがかった長い髪を風になびかせながら丘を駆け下りてくる青山ミチの姿を思い浮かべたといいます。「亜麻色の長い髪を風がやさしく包む」「乙女は風のように丘を下る」といったフレーズはそんなインスピレーションから生まれたのだそうです。

 

一方、「風吹く丘で」は1年8ヶ月後にヴィレッジ・シンガーズが「亜麻色の髪の乙女」のタイトルでリメイクしてヒット。2002年には島谷ひとみによるカヴァー盤がオリコン4位まで上るヒットとなったことで、ヴィレッジ・シンガーズ盤にも再びスポットが当てられ、NHK『思い出のメロディー』で久々にメンバー5人が集結して同曲を演奏しました。

 

タイトルを変えて大ヒットにつながった例は他にも沢山ありますが、亜麻色の髪の乙女♪は見事に時代を超えて形勢を大逆転する一行になったのです。

 

 

 

 

 

 商品名を変えただけで売り上げ20倍

 

 

 

1981年にレナウンから発売された「フレッシュライフ」という商品。多分、名前を聴いた事、無いと思います。初年度は3億円売り上げたものの、その後は減少。新技術を使い、抗菌・某集を謳って売り出しましたが、まったく売れない。担当者は困り果てました。

 

初年度の売上げは3億円でしたが、その後は減少の一途。「このままではダメだ」ということで、起死回生を狙って1987年に商品名を「通勤快足」に変えて売り出したところ、 年間の売上げが13億円に回復。さらに2年後には45億円!という大ヒット商品になりました。

 

つまり、「フレッシュライフ」→「通勤快足」と名前を変えただけで、売上げが15倍とか20倍になったわけです。そもそも、“フレッシュライフ”では、「一体なにが、フレッシュなの?」かがまったくわかりません。が、通勤=通勤に関係のある人向けね?快足=足が快適になるのね?ということで、サラリーマンには一発で理解できるネーミングです。

 

そしてこの名前に変えたおかげで、奥様や恋人から男性へのプレゼントとしても使われるようになり、市場をあっと言う間に広げたんです。まさに、形勢大逆転の一行だったわけですね。

 

では、あなたに身近な例をいくつかお話ししましょう。

 

 

 

 

 

 商品名を変えただけで売り上げ4倍

 

 

 

あなたは、モイスチャーティッシュ、と言う商品をご存じでしょうか?

名前の通り、ティッシュペーパーなんですが、おそらく知らない方がほとんどでは無いか?と思います。

 

では、同じくティッシュペーパーの、“鼻セレブ”と言うのはどうでしょう?これなら知ってるよ!という方も、見たことあるよ!と言う方も、或いは「使ってる!」と言う方も多いのでは無いでしょうか?

 

さて実は、このモイスチャーティッシュと鼻セレブ。同じ商品なんですよ。要は名前を変えただけ。そう、モイスチャーティッシュでは売れなかったティッシュが、鼻セレブと名称を変えただけで、約4倍の規模にバカ売れしたんです。もちろん、デザインの力もありますが、でもネーミングのチカラが大きいです。

 

商品の中身は変わっていないにも関わらず・・・です。モイスチャーティッシュでは、ごくごく平凡な印象で、どこに特徴があるのか?正直、分かりにくいですよね?ですが。鼻セレブと変えた瞬間、セレブと言う言葉が加わった瞬間、高級そうな、上質そうなネーミングに生まれ変わりました。

 

そして売り上げも大きく伸ばしました。ティッシュペーパーの品質は、外から見ただけでは分かりません。ハッキリ分かるのは専門家くらいのモノではないでしょうか?ですが、セレブと言う言葉が加わっただけで、品質までもがランクアップした。そう感じませんか?

 

言葉にはこうした、商品の印象までをも大きく変えてしまうチカラがあります。これまた見事な形勢大逆転の一行と言って良いのではないでしょうか?言葉のチカラ・・・恐るべしですね。

 

 

 

 

 

 某デザイナーの人生を変えた一行

 

 

 

田井ヨシフミさんと言う優れもののデザイナーがいます。私とはかれこれ10年来の友人で、デザイン会社で独立して以来、飲食店を何店も経営したり、面白い仕事を沢山やって来ました。

 

ある時、田井さんはふと思いました。「どうも旧来のマーケティング理論に縛られている人が多いな~」と。もちろんマーケティングも大事です。基礎として知っておかなくてはいけない部分は多々ある。

 

でも、結局のところ、その理論だけでは不足で、やはり「自分の感性」「自分が楽しめる事」を中心に置いた方がうまく行くケースも多々ある。ビジネスとは、先ずは自分が楽しむことなんじゃないのか?と考えたわけです。

 

そして同時に、その考え方を「オモシロタノシズム」と名付け、自らの肩書きを、「オモシロタノシスト」と名乗るようにしたんです。オモシロタノシストと言う言葉は田井さんの造語で、他の誰も名乗っていません。そしてここが肝心なのですが、この言葉を聞くと、「実に楽しそうなことを考えてくれそうな人だ!」と言う気持ちになります。

 

手堅い、確実性だけを重んじる人には「何だそりゃ!」と敬遠されるかもしれません。ですが、現状を脱却し、今とは異なる「面白い世界」にチャレンジしたい!と言う人にとっては、ぜひぜひ会ってみたい人になるわけです。

 

※田井さんはオモシロタノシストTシャツまで作ってしまいました。で、そのオモシロタノシストを名乗った時から、それまでには無かった、まさに「オモシロタノシゴト」が沢山飛び込んで来るようになりました。

 

肩書きを変えたことで、田井さん自体の見え方がガラリと変わり、周囲からの期待の種類も変わってしまったんです。今、田井さんはまさにオモシロタノシストとして、オモシロタノシイ仕事を山ほど抱えています。加えてこのオモシロタノシストと言う、がもたらした副産物があります。それは、ガイドラインです。

 

オモシロタノシストと名乗っているわけですから、面白くない仕事は受けられません。肩書きに嘘をつくことになるし、自分との約束を守れないからです。「どうしようかな?この仕事」と悩んだ時は、「オモシロタノシスト」と言う原点に返り、「その仕事は面白いか?楽しめるか?と自らに問います。すると、答えは自ずと出ちゃいます。

 

仕事を受けるか受けないか?の羅針盤の役割までをも、この一行が担ってしまったんです。ですから「この仕事どうしようかな~?」とか「あんまり気乗りはしないけどお金になるから引き受けるか?」と言った淀んだ気持ちが無くなるわけです。

 

田井さん、毎日が楽しそうに飛び回っています。自らの生き方、仕事へのこだわりを表す、「オモシロタノシスト」という形勢を大逆転する一行が、ある意味、彼の人生さえも変えてしまったんですね。

 

 

 

 

【形勢を大逆転する一行】の使い方

 

 

 

さて、形勢を大逆転する一行にはどんな使い方があるんでしょうか?

あなたにもピンときてもらえる事例をご紹介しますね。自分自身に置き換えて読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

  肩書きを変えたら、依頼殺到!

 

 

 

ここに一人の女性がいます。まさに現場主義の化身のような人。

名前を三浦花子さんと言います。

 

彼女は2018年の初め、それまで10年近く務めたグローバルダイニング社を退職し、フリーの“スタッフ育成トレーナ”としてその一歩を踏み出しました。退職直後は、これといった肩書を持ってなかったんですが、一念発起して「スタッフ育成トレーナ」と名乗るようにしました。

 

この肩書きが、実は彼女の形勢を大逆転する一行です。彼女はある種、生きる伝説の人です。彼女が店長で入ると、その店はグングン成績を上げます。そして同時にスタッフが育つ。花子さんの特徴は名前の通り、圧倒的な魅力を持つ笑顔と、何よりよく動くこと。

 

突然、二階から降りてきたかと思えば、次の瞬間には店の前のテラスで常連さんと話をしている。あれ?と思うと厨房横の出口から出てくる。いつ移動したの?まさに瞬間移動術=テレポーテーションの持ち主なのか?と言いたくなるくらい、よく動くんです。

 

で、そのことについてある日、訊いてみたことがあります。答えは、「何か気になったらそのままにしておけない。行って確認するんです!」と言う事でした。そう、彼女の現場主義も、“その場で解決!”なんですね。

 

ある日、新人のスタッフがお客さんに料理の説明をしていました。僕がいたテーブルからほど近い席です。その新人スタッフは、たどたどしくはあるけれども一生懸命です。で、気が付くと少し離れた場所に花子店長が立っています。耳をそばだてて、その説明の様子をしっかりと見、聞いています。そしてたどたどしいながらも、説明が終わり、お客さんが納得した顔をしてくれたら、さっとその場を離れます。

 

もし、万一、お客さんが納得できない様子が見えれば、花子さんはすかさず、フォローに入ったでしょう。基本的に新人と言えどもまずは任せる。でも、お客さんに不快を残してはいけない。だからすぐにその場に足を運び、自分の目で確認し、オーケーならそれでよし。齟齬があれば自ら解決していく。

 

そしてここが重要なんですが、他のスタッフもその花子さんの姿を見ています。「あ、自分の時もこうして見守ってくれたのか?自分も後輩に対して同じことをやってあげよう」と共有が出来る。

これ、ものすごく大切なことだと思うんですよ。

 

花子さんは今、育成インストラクターとして、ある外食の店に対しコンサルティングをしています。そこでも、「今、起こっていることに興味を持つ。そして見極め、必要な手を打つ!」と言う主義は変わりません。

 

現場で起こったことは、現場でしか解決できない。その一番大切な事を、彼女は教えてくれます。

その店が、店のスタッフが、どう変化して行くのか?どんな進化を遂げるのか?とても楽しみです。

 

 

 

 

 

  企画書のタイトルを変えただけで、プレゼン連戦連勝

 

 

 

ある日、友人の会社からお呼びがかかりました。その会社は小さなデザイン会社ですが、デザインだけでなく、社長であるデザイナーの戦略提案とか視点が評価され、大きな実績を上げていました。が、ここへきて、その提案が採用される確率がとても落ちていると言うのです。その落ちた的中率を回復させると言うのが私のミッションでした。

 

私は彼のやり方をすべて精査し、過去の提案をぜんぶ見返し、見直し、ひとつの結論に至りました。提案のタイトルを変えよう。要は提案を受ける側が、もっとワクワクし、「この会社と仕事がしたい!」と思ってもらえるような方向にシフトしようと言う事なんです。

 

結論から言えば、常に提案のタイトルを、形勢を大逆転する一行を意識したモノにしていこうと言う事です。ここでの発想の根幹は、表紙のタイトルに、必要な金額とかいつまんだ提案内容を書く、と言うものでした。

 

例えば、「450万円で実施可能。〇〇人のライバル社商品ユーザーに御社の◇◇を使用してもらい、勝ち負けポイントを教えて貰うモニター企画」のような感じです。

 

どうしてそうしたか?と言うと、どうも「見積もりは企画の最後についていて、プレゼンの最後に出すもの、と言う慣習を感じたからです。それだと、いくら企画の中身がよくても、最後の最後、金額の部分で合わなくなり、双方ガッカリ!と言うケースが多かったようなんです。

 

そこで、

  • 最初に金額を伝えることで無駄なプレゼンを無くしたい。
  • 最初からYESかNOか?をハッキリさせてここでも無駄を排したい。

と考えたんですね。

 

このやり方に変更して以降、プレゼンの勝率は飛躍的に上がり、やる気を出した企画スタッフからは次々に良いアイディアが生まれてくると言う善循環に変わりました。この形勢を大逆転させる一行が、会社の利益構造までをも変えてしまったんです。

 

 

 

 

 

  店名を工夫したら、理想のお客さんだけがやって来る

 

 

 

ある時、地元の商店街を歩いていました。すると、ある看板が目に飛び込んできました。「ガチガチ専門」。私は看板のこの文字を見ただけで、その日のうちに店へ行きました。行っちゃったのです。

 

なぜなら、私こそが“ガチガチだったから”です。家庭用のマッサージ機ではまず歯が立ちません。普通のマッサージ店でもなかなか納得いく施術をできる人に出会えない。血行が良くなって、ちょっとでも軽くなればラッキーです。

 

そんな私を満足させられるのか?半ば道場破りのような気持ちで『ガチガチ専門』を訪ねたところ、これが良かった!一般的なマッサージ店で、施術者から「力加減はいかがですか?」と尋ねられたことはありませんか。そこで「もっと強く」と頼むとグイっと力を入れて押し、「もう少し優しく」というと力を抜いて施術します。つまり、力の強弱で調節しているのです。

 

しかし『ガチガチ専門』では、こり固まった筋肉を「点の持続圧」などの独自のテクニックでほぐします。恐らく「ここの筋肉が硬い場合にはここをこういう風に押す」というノウハウがあるのでしょう。力任せではないのに、しっかり芯に届くのです。

 

それ以来、何度も通っています。ガチガチに固まったふくらはぎを施術してもらったときは、あまりの激痛に脂汗がダラダラと出るほどでした。しかし、そのくらいじゃないと私の場合は効かないのです。

 

施術後、担当者から「中山さん、痛かったでしょう。顔を見ればわかります。でも『やめて』とは言わなかった。だから、最後まで続けました」と笑顔で言われました。

 

これまたありがたかった! 普通は激痛で叫ぶところですが、ここを超えると翌日以降のスッキリが待っている。それがわかっているからこそ、我慢ができたのです。そして、何より大事なことは店名の『ガチガチ専門』です。普通では使わない言葉ですが、見事にターゲットをあぶり出しています。

 

あらかじめこの店名を見ているからこそ、「かなり痛いのは当然で、我慢して耐えた先に、何らかの解決が待っている」と思わせてくれます。これが仮に「○○指圧」としか書かれていなかったとしたら、恐らく我慢せずに「もっと弱く!」とお願いしているはずです。そういう店だと思っていないからです。それだと効果は出ない。

 

『ガチガチ専門』は、店の名前であると同時に「うちの店は普通の施術ではダメな人向けですよ」という店からのメッセージでもあり、さらにターゲットを選び切るための踏み絵にもなっている。

それだけ深く、考え抜かれた名前なのです。まさに形勢を大逆転する一行です。

 

普通はお客さんが苦悶の表情を見せれば力を緩めるか、「大丈夫ですか?」と確認します。あとで揉み返しが起これば元も子もないですし、下手をすれば「こりがひどくなった!」とクレームに発展しかねません。普通の店は痛そうなお客さんを放ってはおけないのです。

 

しかし、私のようなガチガチ族に、優しいマッサージは効きません。逆にストレスになってしまうくらいです。せっかくお金を出して施術を受けるのです。1時間の施術中に多少の痛い思いをしても、そのあとが軽くなるなら我慢します。そのくらい、こっちはガチガチを何とかして欲しいのです!

 

そんな心の叫びに応えることができるのは、『ガチガチ専門』が独自の卓越した技術力を持っているから。しっかりとこりをほぐすことができるけど、ムダな揉み返しを起こさない自信があるから、ガチガチ族が泣いて喜ぶ施術を実践できるのです。

 

もしも看板の文言がただの指圧やマッサージだったら、私は『ガチガチ専門』には行かなかったでしょうし、本稿に登場させることもなかっただろうと思います。『ガチガチ専門』は重度のこりに悩まされているお客さんだけでなく、予備軍までをも吸い寄せる、魔法の言葉。まさに、形勢を大逆転する一行なのです。

 

 

 

 

 

  メニュー名を工夫して、大人気メニュー誕生!

 

 

 

東京は四谷三丁目に、鈴新と言う豚カツ屋さんがあります。その鈴新の人気メニューが「かけカツ丼」。そもそもは、一人のお客さんが「カツのサクサクがそのまま味わえるかつ丼が食べたい!」と言ったことに、端を発します。

 

先代の店主は、そのお客さんの願いにとことんまで応えようとしたのです。放っておくことができなかったのでしょう。「こんな感じか?」とチャレンジしては、そのお客さんに出す。お客さんも真剣に一生懸命食べ、味わい、意見を言う。そして、またチャレンジ。

 

何度となく修正を重ね、やっと「これだ!」と双方が納得するものができ上がりました。これが鈴新のかけかつ丼の原点です。本当ならたったひとりのお客さんのちょっとした意見など無視しても良いのです。「うちは無理ですね」と言えば済みますし、多くの飲食店はそうするでしょう。

 

ですが、とんかつ鈴新の店主はそうしなかった。徹底的にお客さん主義であろうとし、ごまかさず逃げなかった。そこがすごいのです。私も色々な飲食店さんに伺います。そして、「このくらいなら要望しても良いだろう」という軽い“わがまま”を伝えます。しかし多くの場合は無視、スルーです。

中には「やってみましょうか!」と対応してくれる店もあります。そんな店には一瞬で惚れます、通います、知り合いを連れて行きます!融通が利く、自由度が高いというのは、実はそれだけで大きな武器なのです。なぜなら、そんな店のほうが圧倒的に少数派だからです。少ないからこそ、目立つ!

 

とんかつ鈴新はその先駆けのような店だと思います。加えて、わがままを言った以上は、要望を出した以上は、とことんつき合おうと通い続けたお客さんもまたすごいです。自分がちょっと言ってみたことが、ある意味でここまでの大事になったわけですから、引くに引けませんよね。お客さんの粘りというか、責任感というか、もまたすごい。「本気の人同士がぶつかり合うと新たな価値が生まれる」の典型です。

 

そう。鈴新はまっすぐにお客さんとぶつかり、向き合う店なのです。だからこその老舗、だからこその名店なのでしょう。要するに「喜ばせ合戦」の中に、あらゆるビジネスをしている私たちはいるのです。その中核を担うのが、メニュー名、形勢を大逆転する一行なんですね。

 

とんかつ鈴新は、その「お客さんに喜んでもらう努力をすること」の大切さを教えてくれます。

 

 

 

 

 

  スローガンを変えて、シェアNo.1へ!

 

 

 

私が、ずっとおつきあいさせていただいている中堅の印刷会社があります。仮に、「M印刷」としておきましょうか。会社全体の年商、約80億。従業員数約300人。私と出会うまでは何の変哲もない、フツーの印刷会社でした。

 

名刺を見ても、M印刷と書いてあるだけ。何が得意で、どんな考え方の印刷会社か?がまったく分からない。仕事自体も、大手の印刷会社の単なる下請けが主な業務。会社自体に活気もなく、私が訪ねても、誰もこっちを見ようともしない!まさに負け犬体質丸出しの、何ひとつ目立つところの無い、 平凡すぎる印刷会社でした。

 

そう・・・ある事が起こるまでは・・・。私はそのM印刷の役員に請われてコンサルティングをスタートさせました。社長に依頼して、中堅と若手の「やる気あるメンバー3人」に、私のチームに入ってもらい、一気に促成栽培をスタートしました。

 

ベテランの社員(オジサン達)は、「また社長の道楽が始まった!」と、 白い目で見ていましたが、そんなのお構いなしで、 徹底的にある事をやり続けました。それから半年。その会社の商業印刷部門の売り上げは、21億円から29億円に増えました。

 

たった・・・・半年。利益率も23%ほども向上し、私のチームにいた、 3人のメンバーには社長賞が手渡されるまでになり、 結果としてそのやり方は全社に波及し、今や、全社員の名刺には、その「ある事」が書かれています。

 

部門の全員が、ある“たった一つの名刺”を使って、活動をした結果です。会社全体の雰囲気も圧倒的に明るくなり、 朝から晩まで活気溢れる会社になりました。さて、その名刺とはどんな名刺でしょうか?その名刺が、たった半年の間に、一体何を起こしたのでしょうか?

 

それは・・・・キャッチフレーズを載せただけ。それも・・・“(印刷屋なのに・・・)ヌードは印刷しません。”と言う刺激的なキャッチフレーズです。

 

そして、それを、名刺や、僕がオリジナルで開発したあるツールなど、 いくつかに落とし込み、全社的に使っていったんです。どうしてこの「ヌードは印刷しません。」と言うキャッチフレーズをつくったのか?それには、ちゃんとした理由があります。

 

それは、M印刷が本来持っていた、「企業としての思想」だったからです。この会社は元来、ヌード写真集などの印刷は一切受注していませんでした。先々代の、創業社長がとても嫌ったからです。創業社長の口癖は、「女の裸で仕事をするな!」でした。

 

研究肌の、ある意味堅物の先代は、いつもそれを口にしていたそうです。でも、社長が代替わりし、年数を重ねるうちにその考えは風化し、 忘れ去られて行きました。形骸化していました。でも、その気分はずっと全社的に残っていて、 営業スタッフはものすごく苦労していました。だって、今の時代、お堅い週刊誌だって水着グラビアぐらいはありますよ。

 

つまり、「女性で商売するな!」と言われたら、本当にやりようがない。お堅い、まじめな仕事しか出来ません。これ、営業スタッフにとっては、難行苦行です。で、僕と僕のチームのメンバーはそれを掘り起こし、逆手に取ったんです。

 

その事を、”ヌードは印刷しません!”と名刺に明示することで、M印刷の「こだわり」がハッキリと、クライアントや見込み客に伝わるようになったんです。その「ヌードは印刷しません!」と言う思想を正面切って伝える事で、 他の印刷会社が、売り上げのために、 女性の裸でも何でもバンバン印刷を受注するやり方との対比が際だちます。

 

つまり、M印刷の「企業としてのアウトライン」が、 ハッキリと見えてきたんです。加えて、このキャッチフレーズはインパクトがあります。だから話題になりやすい。名刺交換をしても、「え?コレどういう意味?教えて?」って間違いなく訊かれます。

 

そこからすでに良好なコミュニケーションが始まってる訳です。クライアントからしても、どうせ同じような能力、金額なら 「少しお堅いくらいの、こだわりのある会社」の方が良い!そう考えるのは当たり前の事です。

 

利益率にしても同様です。大手印刷会社や広告会社の下請けから一気に脱し、直接のクライアントがドンドン増えていく訳ですから、 利益が向上するのは実に当然の事。下請け仕事が減り、利益効率の良い仕事が激増する訳ですから、 利益率が圧倒的に上がるのも当然です。

 

会社の財務体質自体も劇的に良くなり、 結果として資金繰りも飛躍的に楽になりました。こうしてこのM印刷、一気に生まれ変わったんです。これが、生まれ変わった名刺の威力です。たった一枚の名刺が、会社の経営、ビジネスの構造を変えてしまう。まさにそういう事なんですよ。

 

まさに形勢を大逆転する一行です。

 

 

 

 

 

  ブログのタイトルを変えただけで、収入倍、講師として飛躍!

 

 

 

『子育てママのワクワクな日々』と言うブログから『一日15分!子育てママが、無理せず、毎日読まれるブログを続ける方法!』と言うタイトルに変えて、劇的に収入と人生を変えた女性がいます。

 

彼女は、家計の助けにと、ある時からブログを始めました。そもそも、文章を書くのが得意だったわけでもないし、読書が好きだった訳でもありません。が、周囲の奥様の中に、ブログから副収入を得ている方がいると聞き、自己流で始めました。書いてさえいれば、書き続けてさえいればいつかお金になる。そんな思い込みで毎日パソコンの前に座りました。

 

何を書いたらよいのか?も分からないので、日々出会った、些細なことや家族のこと。何とかネタを見つけ、毎日書き続けてきました。が、1年半も書き続けたにも関わらず、一円の収入もありません。それはそうです。売り物が無いんですから・・。

 

そんな時、彼女は私と出会いました。「どうしたら収入になるでしょうか?」その相談を受けた僕は、ある事を彼女に授けました。そのある事とは・・・『継続力』です。彼女はブログを始めて以来、本当に一日たりとも休まずに書き続けてきました。体調が悪かろうが、家族が病気になろうが、旅行に行こうが、とにかく愚直に、真面目に毎日書き続けていました。結果、気づいたら560日も書き続けていたんです。

 

私は、彼女が書いているブログの内容と言うよりも、その継続力こそが売り物になると感じました。昨今、SNS流行です。SNSを使った自分の考えを発信し、仕事に繋げたり、収入に繋げたり、人脈を広げようとしたり・・そんな人が沢山います。が、その多くが、続けられない。始めてみたものの、続かないままで放棄する、中断してしまう。そんな人が沢山います。だからこそ、彼女の継続力は売り物になると考えたんです。

 

そして僕は彼女に、「どうしても続けられない人のために、ブログを毎日続ける方法」を教えてあげるミニセミナーをやってみようよ!と提案しました。彼女はその提案を呑んでくれ、近所の公的施設の会議室を借り、2時間3000円のセミナーを企画しました。そして自身のブログでそれを公開しました。すると・・・

 

驚くべき事に、初日で8人、2日目で5人。計13人の方が申し込んでくれたんです。会場費を除いて36000円の収入です。1年半の間、一円にもならなかったブログから、突然3万円以上の収入が飛び込んできたんです。当日、セミナーに来てくれた方の大半は、子育て中のママでした。ほとんどの人が、『一日15分!子育てママが、無理せず、毎日読まれるブログを続ける方法!』と言うタイトルに惹かれてやってきてくれたんです。

 

これがもし、『子育てママのワクワクな日々』と言うタイトルのままだったらどうだったでしょうか?恐らく、いえ、間違いなく収入は発生しなかったでしょう。形勢を大逆転する一行のチカラには人を引きつけるチカラがあります。会いたい人を呼び寄せるチカラがあります。

 

 

 

 

 

  タイトルを変えただけで、書いた本がバカ売れ。ベストセラーに

 

 

 

嶋津良智(しまづ よしのり)さんと言うビジネス作家で経営者の方がいらっしゃいます。僕も業界の交流会などで時々お話しをさせて頂くのですが、実に聡明、とても優秀な経営者だと感じています。その嶋津さん、“怒らない技術”と言うベストセラーを書いていて、シリーズでは80万部を超えるビッグヒットを誇っています。

 

が、実はこの本、最初は、雨がふってもよろこぼう!人生が良い方向に向かう!心を鍛える。と言うタイトルだったそうなんです。が、売れない。なかなか商品が動かず、出版社も著者自身も困っていたそうなんです。が、ある時。その出版社が新しいシリーズを出すに当たり、この本がサイズを変えて出版される事になりました。

 

内容は変えず、タイトルと装丁・デザインを変えると言う手法です。このように、タイトルを変えて再出発するケースは決して珍しい事ではありません。が、正直、劇的に売れると言うケースもそうはありません。が、この怒らない技術は売れました。バカ売れしました。

 

その理由は簡単!タイトルのチカラです。雨がふってもよろこぼう!人生が良い方向に向かう!心を鍛える、と言うタイトルでは正直、誰が読んで良いのかが分からない。言ってしまえばターゲットが不在なんです。が、怒らない技術、と言うタイトルは明快です。

 

どうやら自分は怒りっぽいらしい。そしてその事が諸々に対し悪い影響を与えていたり、評価を低くすることに働いている。そう感じている人が、まさに“お!自分のための本だ!”と気づいていしまったわけです。怒りっぽいと自覚していたり、周囲から怒りっぽいと言われている人は多くいます。そしてその多くいる、潜在顧客に対し、このタイトルは、“あなたも身に覚えあるよね?”と働きかけ、気づかせてしまった。

 

要は、タイトルひとつで、埋もれていたマーケットを白日の下に曝け出してしまったわけです。見事です!見事な形勢を大逆転する一行です。あなたももし、“内容は良いんだけど、なぜか売れないんだよね~”と言う商品を抱えていたら・・・。タイトルを見なおしてみるのも良いかも知れませんよ。

 

 

 

 

 

 【中山マコトの「形勢を大逆転する一行」へのこだわり】

 

 

 

私は以前からずっと、この「形勢を大逆転する一行」にこだわっています。私自身が一行の力で人生を変え、多くの人の人生を変えてきたからです。そんな私の一行力をまとめた本があります。

 

『バカ売れキラーコピーが面白いほど書ける本』と言うタイトルで、累計3万部売れています。

ま、ベストセラーのひとつと呼んで良いと思います。おかげさまで、沢山の方に「キラーコピー」を生み出すお手伝いをさせていただいています。

 

 

 

 

【著名なビジネス著者からの推薦を頂きました】

 “訪問しないで「売れる営業」に変わる本著者:菊原智明さん” 

 

 

中山さんのメソッドに触れて、「今まで損をしていたな~」とつくづく感じました。

 

 

 “「世界最高位のトップセールスマンが教える営業で一番大切なこと”著者:小林一光さん、

 

 

中山さんの手法は、人の感情の底に眠る部分焦点を当て、人が気づいていない潜在化している感情を、いかにして「一行」によって顕在化するのか?と言う事を教えてくれます。

 

 

 「週末起業サバイバル」著者:藤井孝一さん

 

 

ブログやメルマガ、セミナーのタイトル作りに、さっそく使わせていただきます。タイトルは顔です。これですべてが決まってしまいます。

 

【すぐに試してみて下さい!】

 

 

 

 

 

さて、形勢を大逆転する一行は、どんな使い方が出来るのでしょうか?言い換えれば、どう使えばお金に換わるのでしょうか?知りたいですよね?

 

と言う事で、ここでは、ブログのタイトル、企画書、看板、広告コピー、募集コピー、チラシタイトル、ホームページタイトルについて、具体的に生み出す手順をお教えしますね。

 

 

 

 

例えば、ブログのタイトルに

 出産したばかりのママのための自宅でできる楽々ダイエット 

出産したばかりのママは、どうしても太ってしまうモノ。

でもハードな運動は出来ないし、外出もしづらい。

そんなママに、家で出来る、ラクラクなダイエット法があるんですよ!と教えるタイトル。

 

(営業系リーダーのための)

 叱らなくても部下が成果を出し続ける究極の掌握術!

営業系リーダーは、売り上げ・成績を上げなくてはいけません。が、部下を叱ってやる気をなくされても困るし、反発を受けるのもシンドイ。そんなリーダーのために、叱らなくても部下が自発的に動く方法があるんだよ!と伝えるタイトル。

 

 小学校前半の子供が、突然勉強好きに変身したある方法 

小学校低学年の子供を持つママの最大の悩みは、子供が勉強をしないこと。でも大丈夫!この方法を知ると、子供が自発的に学ぶようになるんだよ!と伝えるタイトル。

 

 バカ売れキャッチコピーを面白いほど書き続けるテクニック集 

売れるキャッチコピーを書きたい!でもやり方が分からない!と言う人に、この方法を知れば、バカ売れキャッチコピーが続々と書けるようになるんだよ!と知らせるタイトル。

 

 一切のストレスなしに、ブログを毎日書き続ける方法 

ブロガーの悩みは、続けられないこと。習慣化の本を読んでも、やはり辛いモノ。だとしたら、心理的負担無しで、毎日続けられるようになる方法があるよ!と言うタイトル。

 

 

 

例えば、企画書タイトルに

 シェアNo.1:365日奪還計画 

特に大手企業は、自社のシェアを気にします。そして一旦下がったシェアはなかなかに戻らない。その大仮題に対して、たった365日でシェア一位を奪取できるよと伝えています。

 

 撒くだけで2倍の集客を達成してきたチラシの作り方提案 

チラシで集客をしたい会社・店は多いです。が、本当に効果的なチラシが作れるか?と言うと、それは大変なこと。ですから、撒くだけで2倍の集客が出来るチラシ、作りたくないですか?と伝えています。

 

 前年と同じ広告費で認知度No.1を実現する方法 

広告宣伝費はどんな起業にとっても大きな負担です。でも、知って欲しいし売り上げに繋げたい。そのジレンマに対し、前年並みの広告費で認知度を一番にする方法があるよ!と迫っています。

 

 求めていた人材しか集まらない募集チラシのご提案 

人材の確保は各社の悩み、永遠の課題と言っても良いでしょう。そして求める人材を集めるのはもっと至難の業です。そこで欲しい人材しか寄ってこないチラシを作れるんだけど欲しくないですか?と迫っています。

 

 残業代を減らして、売り上げを50%上げる管理術のご紹介 

残業代の問題も企業の大きな課題。経営を圧迫する面もあります。ですが残業もある程度はしないと経営面では苦しい。そこで、残業代を減らして売り上げを上げる方法があるよ!と迫っています。

 

 

 

例えば、看板のコピーに

 ××エリアで○○が出来るのは当社だけ 

地域一番と言うだけなら誰でも出来ますが、本当に実績・実力を踏まえての宣言は難しいモノです。そこで、当社以外に出来る会社は無いんですよ!と自信満々に伝えています。

 

 地域の揉め事を減らしたい!相続に強い税理士です。お気軽にご相談を 

誰にも地元愛はあるものです。そして地域の揉め事も気持ちのよいモノではありません。特に相続の問題は生々しくて辛い。そこで、自分が間に入れば揉め事は無くなりますよ!と宣言しています。

 

 出前依頼地域一番のそば屋です 

そば屋さんの大きな収入源の一つが出前。その出前が多いと言う事は地元に密着し愛されている証拠。と言う事で、地域で出前数一番ですよ!と伝えています。

 

 本当に暮らしやすい家を造る会社です 

家を建てるだけなら出来ますが、本当に暮らしやすい家を造るとなると、技術だけでは無く施主の声を聞いたり、きめ細かい設計が必要など、技術以外の要素も必要になります。そこで、技術以外の暮らしやすい家を造る能力にも自信がありますよ!と語っています。

 

 地元小学校出身のオーナーがやっている中華料理屋です 

同じ地域出身の人は応援されやすいですね。特に飲食店の場合は外様よりも地元出身者を贔屓する傾向にあるようです。そこで、地元出身者だから地元の人に愛されてきました!恩返しの気持ちです!のような関係を伝えています。

 

 

 

例えば、広告のコピーに

 ○○機能が使えるのはコレだけ 

各社、機能合戦を繰り広げていますが、消費者から見たら、「あなたの強みはどれよ?」と言う事だけです。ですから一番の、他には無い強みを、当社品だけですよ!と宣言しています。

 

 18才からのスキンケア 

スキンケアに強い商品は沢山あり、各社成分合戦に落ち入りがちです。が、そこでターゲットを絞り、この年代の抱える問題はウチしか解決できませんよ!と言い切っています。

 

 機能も他社には負けません。が、自慢は業界一の軽さです 

機能の差別化はなかなか難しいです。外からは違いが見えにくいですし。そこで明らかに異なる部分、自信のある部分を、一番軽いのをお望みなら当社ですよ!と言い切っています。

 

 東大受験生専門成功塾 

進学塾も沢山ありますが、群雄割拠です。が、やはり最高峰は東大です。その東大に入りたい人は、ウチが一番成功率が高いよ!とターゲットを絞って宣言しています。

 

 去年○分間に4台売れ続けたデジカメです 

実績を伝えるには数字を使うのが確実。数字は嘘をつけません。中でも、実売の勢いを示す数字は実に大きな威力を発揮します。そこで、去年、飛ぶように売れた大人気商品なんだよ!とダイレクトに伝えています。

 

 

 

例えば、スタッフ募集のコピーに

 終電に乗り遅れる事の無いよう、10時半閉店の店です 

アルバイト先を探す場合、終業時間は気になりますよね?特に遠方から通う場合は終電の時間に間に合うことは必須です。そこで、確実に終電に乗れるから安心してね!と伝えています。

 

(大学生専門) 時給だけが目当ての方には不向きですが、就活に役立つ接客を学ぶには最高の店 です

就活を控えた大学生は、就活に役立つアルバイトが嬉しいモノです。この店は、ウチでアルバイトをすると就活に役立つものが手に入りますよ!と伝えています。先輩達もそうだったんでしょうね?

 

 アルバイトマニュアルはありません。
マニュアル無しでも出来るようにシ ンプル化しています 

アルバイトを探す場合、仕事の難易度も重要な要素です。条件が良くてもあまり難しいと敬遠されますから。ですからここは、苦労なく憶えられる仕事ですよ!と言い切っています。

 

 ○○大学の学生さんが主流です。仲良く働ける職場です 

職場環境を考えるとき、自分と似た条件の人が多いと安心ですよね?この店はそこを強調して、あなたと同じ学校の人が多いので安心でしょ?と言っています。

 

 賄(まかない)いなら地域一番の味と量。自負しています 

アルバイトの条件として賄(まかな)いも重要です。その賄いを売り物にすべく、この店は、賄いなら負けませんよ!食べるのが好きならウチだよ!と伝えています。

 

例えば、チラシのタイトルに

 他店より1円でも高ければ差額を返金します! 

ずばり、自信満々のチラシです。やはりお客さんの関心は価格ですからね。その部分を、他よりも安い自信あり!と伝えています。

 

 朝起きるのがつらいと言う方に、解決法あります! 

朝、起きるのが辛いと言う人多いです。出来る事なら改善したい!でもどうやったら良いのか?分からない。そんな方に対し、朝のツラサを解決する方法あるよ!と伝えています。

 

 あなたの保険、見直せば500万円安くなります 

保険の内容って、結構、みんな無頓着なモノです。が、指摘されてみれば、諸々の問題があるかも?と感じます。そこで、ゃんと見なおせば大きなお得かもよ!と伝えています。

 

 安いのには納得の理由があります。詳しくはWebで 

高い場合は一生懸命価格の説明をしますが、本当に重要なのは、安い場合です。そのままでは怪しく、粗悪に見えてしまいかねません。ですから、安い理由もキチンと開示していますよ!安心してね!と訴えています。

 

 こんなにおまけを付けて!と社長に叱られました。売れなければくびかも?(販売部長)

これはユーモアコピーです。が、読んだ人はドキッとしますね。そこで、買って欲しいんだよ!助けてよ!と伝えているわけです。

 

 

 

例えば、ホームページのタイトルに

 あなたの最後の一軒になります!○○エステサロン 

エステに通って成果が出ずに困り果てている人、多いです。もう何を信じたら良いのかが分からない。そんな人に対し、最後の最後、当店を信じて見ませんか?と語りかけているわけです。

 

 医者が通う歯医者。○○歯科医院 

専門家がお墨付きをくれればそれはとても強いです。で、その専門家の典型がお医者さん。そのお医者さんが多く通ってくる歯科医院ですよ、と伝えれば強いですよね。で、当院は専門家も認めた院です、と伝えているわけです。

 

 社員の実になる、会社の実になる、実績直結マナー講師 

マナーって分かりにくいです。マナーを上げたからと言って売り上げや利益に繋がるのか?そんな疑問もあるでしょう。ですからここでは、私の手法は、社員の、会社の実になり、実績にも直結するんですよ!と伝えています。

 

 これまでエステサロンを利用した事のある方だけご覧下さい 

先ほども出てきましたが、エステサロンはなかなか成果に繋がらないとお悩みの方、多いです。このサロンはそこを逆手にとって、「あなたがした嫌な思いはすべてさせません!」と言い切っています。つまり、自信があるから他と比べてね!と言い切ってるわけです。

 

 誕生!日本初の○○ 

人は何事も新しいモノが好きです。新しいモノに関心を示します。そこで、日本で初めてのモノが登場したんだよ!とズバリ言い切っています。

 

 

 

 

 

 

ね?色んな使い方があっておもしろいでしょ?

欲しくなりませんか? あるんです!手に入れるやり方が!

これらのノウハウをすべ公開したノウハウファイルが出来上がりました。

 

 

 

もしあなたが今すぐ「形勢を大逆転する一行」が欲しい!と思うなら・・・

このファイルを手に入れてください。

あなたは見るだけで一行名人です。

 

 

【ファイルの中身:選べる三つのメソッド】

このファイルには、大盤振る舞いで三つのメソッドを掲載しました。

どれも実に効果的な手法ですが、あなたはお好きなタイプを選んで使ってください。

もちろん“3つとも全部使う”もありです。

 

  Compressionライティング 5つの法則 

言いたいこと、伝えたいことをギュッと圧縮した一行にするテクニック。ある意味王道の手法です。

 

 

  “バズライティング”を憶えよう 

ズる=一気に拡散し、世の中を動かす言葉のテクニック。バズる言葉づくりのエッセンスが集約した手法です。

 

 

  ハイパーバズフレーズの作り方  10の法則 

バズライティングを更に強力なモノにする超絶テクニック。この手法をおぼえたらあなたは抜け出せなくなるでしょう。

 

 

※今回のファイルは使い勝手を重視し、テキスト文章のファイルにしました。最初からじっくり読んで、基礎から学ぶのも良し!パラパラとページをめくり、知りたい部分だけを読むというのもありです。

 

  今だけの特典  

購入以降~ 1年間相談無料 

書き方についての悩み、疑問。書いた一行についての不安、心配など、ゼロではないでしょう。遠慮なくご相談ください。どんなご質問でもお答えします。

 

つまりあなたは、ファイルを手に入れテクニックを学ぶと共に、コンサルティングを受ける権利まで獲得すると言うことになります。

 

こんなおいしい話、そうそう無いと思いますよ!

 

 

【形勢を大逆転する一行:提供価格】

本来であれば、ひとつのノウハウに対し、最低でも2万円は頂くべきクオリティと自負しています。つまり3つまとめてですと6万円と言うことになります。

 

が、それではこの不景気なご時世、あなたも二の足を踏んでしまうかもしれません。つまり、使って貰えない。それ、私の本意ではありません。とにかく使ってみて欲しいんです。

 

なので、これだけのノウハウを詰め込んで、これだけの特典がついて・・・

と悩みましたが・・・・

19,800 でご提供します。

この金額は キャンペーン特別価格 です。向こう一週間だけこの金額は有効です。以降、段階的に値上げをさせて頂きます。ご了承ください。

 

※お支払いは銀行振り込みとクレジットカードが選べます。

カード払いの場合は分割も可能です。やり方をお教えしますので、お申し出ください。

 

 

 

【数量限定】

超特別価格という事もあり、あまり多く販売してしまうと、僕の高額教材を買っていただいた方からお叱りを受けそうです。

なので、限定10名様(入金順)とさせて頂きます。

ご了承ください。

 

予定数量に達した時点ですぐに締め切らせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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